各社のWordPress（ワードプレス）向けサーバーを比較。速度などのパフォーマンスが良いサーバーを調べてみた。

ワードプレスの運用でサーバー速度は色々と重要なので、実運用時を想定して速度比較をしてみた。

WordPress（ワードプレス）を使用する場合にセキュリティや速度、キャッシュ強化など運用で必須なプラグインなどを入れるとサーバーが途端に重くなる。

そこで実際にプラグインなどを入れた実運用状態での各社のクラウド、ホスティングサーバー速度比較をしてみようと思う。

中、小規模のサイトで利便性が高くコスパの良さそうなサービスをピックアップしてみた。

今回の計測対象対象サーバー

ConoHa（Kusanagi）

• https://www.conoha.jp/
• タイプ：クラウド型
• 利用料金：月額500円(税抜)/月　(or 1.3円/時)
• リージョン：東京
• メモリ：1GB
• データ転送量：300GBまで無料
• DNS無料
• 容量:50G
• 利用アプリケーション：KUSANAGI FOR CONOHA https://kusanagi.tokyo/cloud/kusanagi-for-conoha/
• PHP Ver7

wpX

• https://www.wpx.ne.jp/server/
• タイプ：レンタルサーバー（ホスティング）型
• 利用料金：月額1000円(税抜き)/月〜
• 容量:30G
• PHP Ver7

さくらインターネット スタンダードプラン

• http://www.sakura.ne.jp/standard.html
• タイプ：レンタルサーバー（ホスティング）型
• 利用料金：月額515円(税込)/月
• 容量:100G
• PHP Ver4/5

テスト環境：

WordPress 4.4.2

今回インストール済みのプラグイン

• BackWPup
• Better Delete Revision
• EWWW Image Optimizer
• Google Analyticator
• Google XML Sitemaps
• Jetpack by WordPress.com
• Limit Login Attempts
• Tribe Object Cache
• WooCommerce – All in One SEO Pack
• WP Multibyte Patch
• WP Security Audit Log
• XML Sitemap & Google News feeds

実測結果

クロームのデベロッパーツールで実際の表示速度を計測してみた。
DOMロード時間とページロード時間に絞ってみた。結果は以下のとおり。
注）計測時間帯など回線状況等により数値は変動しました。あくまでも参考値としてみてください。

WordPress（ワードプレス）管理画面(ダッシュボード)　（初回ログイン）

サーバー	DOM ContentLoaded	Load
ConoHa＋Kusanagi	2.57s	2.88s
wpx	9.13s	9.60s
さくら	14.51s	14.94s

WordPress（ワードプレス）サイト表示 TOPページ

サーバー	DOM ContentLoaded	Load
ConoHa＋Kusanagi	1.92s	2.20s
wpx	3.29s	3.70s
さくら	5.87s	8.49s

結論、今回の条件下では「ConoHa＋Kusanagi」が一番速い

今回の条件ではWordPress（ワードプレス）の管理画面、サイト表示ともに「ConoHa＋Kusanagi」の組み合わせが一番速かった。とくに管理画面での表示速度はさくらのと比較すると10秒以上あり十分体感できるレベルでの違いとなった。

Google PageSpeed Insightsでの結果

Google PageSpeed Insightsの「サーバーの応答時間を短縮する」項目をクリアするサーバーはwpxと「ConoHa＋Kusanagi」であった。

総評

スピードが圧倒的に速い「ConoHa＋Kusanagi」がベストと考えられるが、サービス提供元のGMOのサービス運営実績がまだまだ未知数といったところと、セットアップ時に簡易ではあるがSSHでターミナルを使用するなどクラウドサーバーの利用経験や知識が多少なりとも必要であるので若干敷居は高い。

wpXは初期セットアップがWEB画面で完結していてスピードも十分に速いので少しでも運用の手間を省きたいケースに使えるなど簡単で速い。

さくらインターネットは格安のプランでの計測なので速度面は致し方がないが、運営会社のサービス運用実績とメールサーバー、DNSなど通常のサーバーに必要なサービスが全て揃っているのでゼロからのサイト立ち上げ時にWordPress（ワードプレス）を利用する場合には便利である。

また今後可能ならNTTコミュニケーションズのCloudnも転送料金が無料、回線品質が高そうかつKusanagi for Cloudnがリリースされているようなので試用検討してみたい。

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以下各サーバーの実計測データ

ConoHa＋Kusanagi

WordPress（ワードプレス）管理画面(ダッシュボード)

DOM ContentLoaded	Load
2.57s	2.88s	初回ログイン
2.52s	2.67s	ログイン後リロード(2回目)

WordPress（ワードプレス）管理画面/投稿一覧

DOM ContentLoaded	Load
3.49s	7.51s	初回表示
2.85s	4.16s	リロード表示
3.04s	4.34s	リロード表示2

WordPress（ワードプレス）サイト表示 TOPページ

DOM ContentLoaded	Load
1.92s	2.20s	初回表示
2.24s	2.47s	リロード表示
2.20s	3.32s	リロード表示2

WordPress（ワードプレス）サイト表示 記事ページ

DOM ContentLoaded	Load
3.47s	7.58s	初回表示
2.80s	6.32s	リロード表示
2.89s	6.73s	リロード表示2

wpx:Wordpress

WordPress（ワードプレス）管理画面(ダッシュボード)

DOM ContentLoaded	Load
9.13s	9.60s	初回ログイン
8.11s	8.43s	ログイン後リロード(2回目)

WordPress（ワードプレス）管理画面/投稿一覧

DOM ContentLoaded	Load
4.38s	5.97s	初回表示
4.48s	6.10s	リロード表示
3.99s	5.16s	リロード表示2

WordPress（ワードプレス）サイト表示 TOPページ

DOM ContentLoaded	Load
3.29s	3.70s	初回表示
3.05s	3.37s	リロード表示
2.69s	3.04s	リロード表示(2回目)

WordPress（ワードプレス）サイト表示 記事ページ

DOM ContentLoaded	Load
4.31s	8.27s	初回表示
3.96s	7.87s	リロード表示
3.65s	7.62s	リロード表示(2回目)

さくら:WordPress（ワードプレス）

WordPress（ワードプレス）管理画面/ダッシュボード

DOM ContentLoaded	Load
14.51s	14.94s	初回ログイン
12.44s	12.91s	ログイン後リロード(2回目)

WordPress（ワードプレス）管理画面/投稿一覧

DOM ContentLoaded	Load
13.94s	16.50s	初回表示
11.14s	13.51s	リロード表示
9.13s	11.54s	リロード表示(2回目)

WordPress（ワードプレス）サイト表示 TOPページ

DOM ContentLoaded	Load
5.87s	8.49s	初回表示
6.53s	8.50s	リロード表示
4.76s	7.19s	リロード表示(2回目)

WordPress（ワードプレス）サイト表示 記事ページ

DOM ContentLoaded	Load
6.10s	14.55s	初回表示
5.20s	13.05s	リロード表示
5.647s	13.35s	リロード表示(2回目)

Google PageSpeed Insightsでの結果

項目：サーバーの応答時間を短縮する

ConoHa＋Kusanagi	wpx	さくらインターネット スタンダードプラン
○	○	☓